ヤモリ赤ちゃんの餌のおすすめは?|縁起がいい幸運の理由も紹介

「ヤモリの赤ちゃんに何を食べさせたらいいの?」「ヤモリの赤ちゃんの飼い方の注意点は?」目が大きく切れ長で愛らしい姿のベビーヤモリの、飼育方法に興味がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、ヤモリの特徴やおすすめの餌について詳しく解説していきます。

ヤモリとはどのような生き物?

ヤモリは漢字で「家守」「守宮」と書き、ゴキブリなどの害虫を食べてくれることから、家を守ってくれる生き物として古くから親しまれてきました。

家を守ることは富につながるとされ、家運隆盛、財運、願望成就などの縁起を担ぐとされています。このように、世界の多くの地域で、ヤモリは幸運をもたらし、良いエネルギーを引き寄せると考えられています。

また、神々の霊的な、あるいは使者として認識されており、ヤモリのいる家は神々の監視下にあるため完全に守られ、その空間では火事が起きないと信じられていました。

ヤモリの特徴としては、足の裏に趾下薄毛という非常に小さな毛が生えていて、垂直な壁や天井に吸着して移動することができることです。このように、大きな目や俊敏な尻尾など、ヤモリは環境に適応して生きていくために、様々な進化を遂げてきました。

何世紀にもわたって人間と動物が共存してきた結果、ヤモリは家や人工的な建造物など、人間のさまざまな環境に適応できるように訓練され、爬虫類の中で最も長生きする種のひとつとなったのです。

ヤモリの赤ちゃんにおすすめな餌を紹介

ここではヤモリの赤ちゃんにおすすめな食べ物、与え方を紹介していきます。

コオロギ

ヤモリの赤ちゃんの餌はコオロギがおすすめです。コオロギは自分で捕まえることもできますし、ペットショップなどで簡単に手に入れることができます。餌が大きすぎるとヤモリの赤ちゃんは食べてくれないので、ヤモリの頭より一回りほど小さい餌を用意するようにしましょう。

コオロギは、SSサイズの小粒のものがおすすめです。エサとして販売されているコオロギには、ヨーロッパイエローコオロギとフタホシコオロギがあります。

どちらのコオロギも使用できますが、ヨーロッパ産のコオロギは体が小さく柔らかいため、赤ちゃんヤモリのエサとして使用されることが多く、どちらも消化しやすくなっています。

最後に、週に3~4回、コオロギが赤ちゃんヤモリの頭より大きくならないように常に注意して餌を与えてください。

レッドローチ

レッドローチは食用のゴキブリで、見た目がゴキブリに似ているため、ゴキブリが苦手な方には扱いにくいかもしれません。

しかし、餌として自ら繁殖しやすく、すぐに繁殖します。コオロギと比べると臭いが少なく、鳴かないので飼育しやすいといえるでしょう。爬虫類を扱うペットショップで購入でき、コオロギよりも繁殖しやすいだけでなく、ロスが少ないのでおすすめの餌です。

レッドローチはサイズが小さく、行動も静かなため、コオロギよりも好まれています。特にレッドローチは小さくて消化しやすいので、ヤモリの赤ちゃんにおすすめです。

ヤモリの赤ちゃんにはどれくらいのペースで餌をあげる?

赤ちゃんヤモリに餌を与える頻度は、2日に1回程度が目安です。ヤモリは夜行性なので、昼間の給餌よりも夜間の給餌がおすすめです。

昼間は寝ていることが多いので、無理に昼間に餌を与えるとヤモリにストレスを与えてしまい、食べなくなることがあります。また、ヤモリの食事はバラエティに富んでいるので、飼育下では、コオロギやミルワームなど、食べる昆虫を変えてあげることも大切です。

ミルワームを与える場合、ミルワームはコオロギよりも脂肪分が多いので、与えすぎると脂肪分の過剰摂取につながるので飼育環境に注意が必要です。

ヤモリの赤ちゃんを育てる際のポイント

ここからはヤモリの赤ちゃんを飼育していく際のポイントについて解説していきます。

温度などの環境管理をしっかり行う

ヤモリの赤ちゃんの飼育では、温度と湿度の管理が重要です。ヤモリは温度25℃~30℃、湿度60%以上で快適に過ごせます。そのため、ケージ内に温湿度計を設置し、ケージ内の温度と湿度を管理する必要があります。

一日のうちでも温度や湿度に変化がある場合がありますので、一日に複数回測定することをお勧めします。寒い季節には、パネルヒーターを使用して、ケージ内を所定の温度に保つことが必要です。

また、ケージ内の湿度が低すぎると、ヤモリの脱皮がうまくいかないことがありますので、1日に数回、ケージ内に霧吹きをかけて湿度を上げることが必要です。

土などの高級な素材を使用することで、ケージ内の湿度を最適なレベルに保つことができます。

生きている餌にも餌を与える

ヤモリの赤ちゃんに与える生きている餌は、きちんとした餌を与えましょう。生きている餌を適切に与えることで、生きている餌の栄養価を高めることができます。

昆虫などの生き餌に栄養価の高い餌を与えることをガットローディングといいますが、ガットローディングを行うことでヤモリの赤ちゃんに栄養価の高い生き餌を与えることができるのです。

レッドローチ、コオロギなどは、ヤモリに最適な栄養を与えるために、ガットローディングを行う必要があります。栄養価の高い餌を生きている餌に与えることで、ヤモリにさらなる栄養を与えることができます。

カルシウム剤をあげる

ヤモリは、赤ちゃんの時に必要な栄養を摂らないと、うまく成長できず、さまざまな体調不良や痛みを引き起こすことがあります。

特に赤ちゃんの頃は十字架病になりやすいので、発育に必要な栄養を確保するために、カルシウムのサプリメントを餌にふりかけてから与えるようにしましょう。

カルシウムが不足すると、骨が変形したり、骨格が弱くもろくなったりして、強い骨が作れなくなるため、クル病や歩行困難の原因になります。

重症化すると、餌を食べただけで顎の骨が折れるなど、餌を食べることができなくなるため、骨を守り、普通の生活ができるように、追加でカルシウムを補給する必要があります。

ヤモリが若く、まだ発育途中である間は、体が生きていくために特別なサポートを必要とするため、長期的な健康を確保するためには、適切な量のカルシウム剤を与えることが不可欠となります。

ヤモリの大きさに合わせた餌をあげる

ヤモリの赤ちゃんに餌を与える場合は、ヤモリに合った大きさの餌を与えることが大切です。

餌が大きすぎると、ヤモリの赤ちゃんは食べることができません。ヤモリの赤ちゃんに与えるコオロギはSSサイズがおすすめですが、それでも大きすぎる場合は、ヤモリの頭の半分くらいの大きさに切ってから与えましょう。

大きすぎるものはヤモリが消化しにくく、怪我や死亡の原因となるため、餌を選ぶ際にはヤモリの大きさに気を配ることが必要です。そのため、ベビーヤモリに適した安全な餌を調べてから、食事に取り入れることが大切です。

さらに、最近死んだ獲物を食べたヤモリは、病気になったり食欲がなくなったりすることがあるので、餌は新鮮なものを選んであげましょう。

このようなリスクを減らすために、コオロギは、新鮮で健康な昆虫を扱っている信頼できるペットショップで購入することを検討してください。

ヤモリ赤ちゃんの餌のおすすめは?|縁起がいい幸運の理由も紹介【まとめ】

ヤモリの特徴やヤモリの赤ちゃんの飼育に必要なアイテム、おすすめの餌について解説しました。ヤモリの赤ちゃんを飼育するためには、生き餌を与えることと、温度・湿度の管理をしっかり行うことが大切です。

ヤモリの赤ちゃんの飼育は少し難しく感じるかもしれませんが、ポイントさえ抑えておけば飼育は可能です。今回ご紹介した内容を参考に、ヤモリの赤ちゃんについて詳しく知り、飼育してみましょう。